犬がハァハァと舌を出して
苦しそうに息をしていることがありますか？
そのとき他にはどんな様子でしょうか？
もしかしたら体調不良？病気の前兆？
などと犬の様子がとても気がかりです。
そこでこの記事では
犬がハァハァと舌を出して
荒く息をしているときの理由について
詳しく解説していきます。
目次
犬がハァハァしている！！なぜ？？
犬がハァハァと舌を出しているのは
呼吸ができず息苦しいというわけではありません。
主な理由は体温調節です。
犬は自分の体の体温を下げるために
ハァハァと舌を出して呼吸をすることがあります。
ちなみにこの犬の行動を
「パンティング」といいます。
ではなぜ犬は
呼吸で体温調節するのでしょうか？
パンティングとは？なぜ犬は呼吸で体温調節するのか？
犬が行なうパンティングとは
鼻や口の中に息が通り、
その息によって粘膜上の水分が蒸発し
体温が下がる仕組みになっています。
人間の場合は多くの汗腺があるため、
汗をかくことで熱を放出し体温を下げることができます。
しかし犬の場合、
汗腺が指の間と肉球にしかないため
汗をかいて体温を下げることができません。
そのため、浅く速く
ハァハァと舌を出し息をすることで
犬は体内の熱を放出しています。
犬がハァハァと舌を出して荒く息をする理由
犬がハァハァと舌を出して息をするのは
体温調節のためですが、
荒く息をしているとき他に理由があることがあります。
- 興奮している時
- 恐怖を感じている時
- 激しい運動の後
- ストレスを感じている時
- 逆くしゃみ
- 熱中症
このような場合にも
ハァハァと舌を出して荒く息をすることがあります。
しかし、
犬が息切れや呼吸の荒い状態が続いたり
上記のような理由に当てはまらない場合は他の要因も考えられます。
犬のハァハァ荒い息が治まらない時に考えられる理由
犬がハァハァとパンティングする理由が
わからない時や、
しばらくしても荒い息が治まらない場合には
病気の可能性であることも考えられます。
パンティングをしているのと同時に
以下のような症状がある場合、
早めに獣医師の診察を受けましょう。
- 発熱がある
- 食欲不振
- ぐったりとして元気がない
- 吐き気がある
- 歩けない
- 呼びかけても反応がない
- 体重が減少
- 痙攣
ハァハァ荒い息の病気との関連性
犬がハァハァと荒い息が続いたり、
他の症状がある場合に考えられる病気は
以下のような病気が挙げられます。
- 心室中隔欠損症
- 拡張型心筋症
- クリプトコッカス症
- 気管虚脱
- 気管支炎
- 肺炎
- 胃拡張・胃捻転症候群
- 免疫介在性溶血性貧血（IMHA）
- 僧帽弁閉鎖不全症（僧帽弁逆流症）
このように心疾患、呼吸器系、内臓系疾患と
病気と関連している場合がありますので、
早急に動物病院で診察を受けましょう。
まとめ
犬がハァハァと舌を出して
荒く息をする理由は主に体温調節です。
犬は暑さに弱いため暑い日には
クーラーや扇風機をつけるなど
暑さ対策は万全に行いましょう。
しかし、
ハァハァ息をする理由が見つからない時や
他に気になる症状がみられる場合には
早めに動物病院へ受診されることをおすすめします。
