犬のマイクロチップとは何か?
詳しく知らない愛犬家もけっこう多いと思います。
いったい何のために
犬のマイクロチップは
使用されているのでしょうか?
犬や飼い主にとって
どんなメリットがあるのか?
デメリットもあるのか?
犬のマイクロチップの本当の所について
気になる愛犬家も多いことでしょう。
この記事では
犬のマイクロチップとは何か?
その意味だけでなく、メリットやデメリット、
費用などについてもわかりやすく解説していきます。
目次
犬のマイクロチップとは何か?【わかりやすく解説】
犬のマイクロチップとは
直径2mm、長さ8~12mmくらいの
円筒形をしたアンテナとICを内蔵している電子タグのことです。
犬の首輪や迷子札などは
外れたり壊れたりする可能性がありますが
犬のマイクロチップは基本的に無くなることがありません。
ちなみに犬のマイクロチップに
電池や充電などは必要ないです。
なんと、だいたい30年くらいは
使用することできると言われています。
なので1度装着すれば
その後は特に何もしなくてもOKです。
■マイクロチップとは
マイクロチップ(MC)は、直径約1~2mm_長さ約8~12mmの円筒形のガラス又はポリマーのカプセルで包まれた小さな電子標識器具です。電子標識器具というと少し難しく聞こえるかもしれませんが、要するに動物の小さな小さな名札と考えてください。その中には、個体識別番号が書かれた機能や、アンテナの役割を果たすコイル等が収めてあります。また、ICチップという名前でも呼ばれています。
参考:日本獣医師会HP
犬のマイクロチップはどこに装着する?
基本的に犬のマイクロチップは
飼い主が自分で装着するのでなく
獣医師さんに処置してもらいます。
犬の背側頚部(首の後ろ)の皮下へ
電子タグを埋め込むことが一般的です。
犬のマイクロチップはいつから装着できる?
生後2週間の子犬時期から装着が可能です。
犬のマイクロチップは
一度埋め込むと一生涯使うことができます。
愛犬にマイクロチップを埋め込んだ後、
飼い主は日本獣医師会に
氏名、住所、電話番号などの情報を申請します。
動物愛護ID普及推進会議(AIPO)によって
これらのデータは管理されています。
犬のマイクロチップの内部
犬のマイクロチップの内部には
15桁の数字が記録されていいます。
この番号が、犬と飼い主をつなぐ重要な番号です。
「リーダー」と呼ばれる読取機を使って
この番号を読み取ることが可能です。
番号をリーダーで読み取ることで
動物愛護ID普及推進会議(AIPO)に
管理されているデータと照らし合わせることができるのです。
ちなみに
この「リーダー」と呼ばれる読取機は、
以下の場所などに配置されています。
- 保健所
- 動物愛護センター
- 動物病院(無い病院もあり)
- 警察
犬にマイクロチップを装着するメリットとは?
犬にマイクロチップを装着するメリットは
大きく分けると以下の2つです。
- 犬とはぐれても、高い確率でまた会える
- 犬の盗難防止や捨て犬の減少につながる
犬とはぐれても、高い確率でまた会える
犬にマイクロチップを装着しておくと
飼い主とはぐれてしまった場合に役立ちます。
犬のマイクロチップの
最大のメリットはこれです。
迷子や地震、事故などの災害よって
離れ離れになってしまった際でも
犬に装着されたマイクロチップが
飼い主と犬を引き合わせてくれるのです。
犬が保護された自治体や動物病院などで
犬のマイクロチップ情報を読み取り、
すぐに飼い主と連絡を取ることができます。
犬の盗難防止や捨て犬の減少につながる
犬にマイクロチップを装着することで
犬の盗難防止や捨て犬の減少につながる
というメリットもあります。
なぜなら
犬のマイクロチップがあることで
飼い主の個人情報とリンクするからです。
つまり犬にマイクロチップを装着することで
飼い主の責任感をより強めることにつながり
捨て犬の減少につながる。
またそれだけでなく
悪質なペット販売をする業者への対策などにも
犬のマクロチップは貢献することになります。
なので違法販売する目的で
犬を盗難しようとする人などを減らすことにつながります。
犬にマイクロチップを装着することで生じるデメリットとは?
犬にマイクロチップを装着することで
生じるデメリットは何かあるのでしょうか?
犬の体に装着するため
健康に害があるのでは?
と心配する愛犬家も多いと思います。
しかし、犬にマイクロチップを装着しても
犬の身体に悪い影響を与えることはほとんどないそうです。
MCは動物病院で獣医師に装着してもらいます。
装着の方法は、一般的な皮下注射とほとんど変わらないため、動物への負担はそれほどありません。
また、装着されたMCは、動物の体の中を移動しないように表面に特殊な加工がされています。安全性についても、さまざまな臨床試験が行われて証明されています。参考:日本獣医師会HP
※MCとは、マイクロチップの略です。
犬のマイクロチップの費用はいくら?
犬へのマイクロチップの埋め込みは
専用のインジェクター(注入器)を使用します。
これは医療行為となるため
費用は病院によって異なりますが、
おおよそ5,000~10,000円程が相場です。
その他に、動物ID普及推進会議に
データを登録するための費用として1,000円かかります。
犬のマイクロチップ装着は飼い主の義務??
近年、オーストラリアや欧米などでは
ペットへのマイクロチップ装着が浸透しています。
なんと、義務として定められている国もあります。
実は日本でもそういった動きがあり、
犬のマイクロチップ装着が義務化される未来が
近づいてきているのが現状です。
現在は日本は
犬のマイクロチップ装着を義務化していません。
実際のところ現在では
日本での犬のマイクロチップ普及率は
まだまだ高くありません。
最後に
犬のマイクロチップとは何か?
その意味だけでなく、メリットやデメリット、
費用などについてもわかりやすく解説しました。
犬のマイクロチップは
犬と飼い主とを結ぶ証でもあり、
犬の安全を守ることにもつながります。
犬の体内に埋め込むということに
ためらいを感じる飼い主もいるかもしれません。
しかし、もしも
犬と離れ離れになってしまった
そんな場合を考えると、
確実に飼い主の情報を読み取れる
マイクロチップの装着をおすすめします。