人間は手羽先を食べる時、
骨の回りについた肉だけを器用に取り除いて食べます。
しかし、柴犬に同じように与えたら丸ごと食べてしまうでしょう。
そう考えると、
柴犬に手羽先を与えることは危険なのでしょうか?
もしも与える時の注意点も併せて紹介していきます。
目次
柴犬が手羽先を食べると危険?
柴犬に鶏肉アレルギーがない限り、
手羽先を与えることは大丈夫です。
危険と言われるその理由は
手羽先の骨の部分にあります。
しかし、
骨を食べてしまった場合でも
問題視する必要はないともいわれています。
鶏の骨の成分は以下の通りです。
- 無機質70%
- コラーゲン20%
- 水10%
このように骨自体には柴犬にとって危険な成分は含まれておりません。
柴犬が手羽先を食べるメリットはある?
手羽先の肉部分には
柴犬に必要なたんぱく質が含まれています。
加熱された骨の部分には
硬いコラーゲンが剥がれ落ちて
骨がもろく崩れやすい構造となっています。
そのため、
柴犬が噛み砕いたとき吸収しやすい状態です。
手羽先を骨ごと食べる一番のメリットは
カルシウムが補給できることでしょう。
また、
骨を噛んだり砕いたりすることで
顎の筋肉が鍛えられ、
歯も丈夫にするなどといったメリットも挙げられます。
そのため、
柴犬がいつもと変わりなく過ごせていたら
手羽先を骨ごと食べてしまったからといって
緊急事態だと慌てる必要はありません。
実は、
犬用の硬いガムを食べた方が
消化不良を起こすことが多いとされています。
柴犬に手羽先を与える時の注意点
柴犬が手羽先を食べることは大丈夫ですが、
与える際の注意点が3つあります。
- 消化不良
- 骨が刺さる危険性
- 骨のサイズ
注意点①【消化不良】
成犬の場合は
消化器官が発達しているため、
骨は問題なく消化できるとされています。
しかし、
柴犬によっては消化不良を引き起こし、
嘔吐や下痢をしてしまうことがあります。
また、
普段は大丈夫でも
体調が優れない日は与えない方がいいでしょう。
嘔吐しているのが辛そうだったり、
下痢が長く続くようであれば
一度獣医師の診察を受けましょう。
注意点②【骨が刺さる】
手羽先などの鶏の骨は
生だと噛み砕いても尖った状態になりません。
その方が安全と思えますが、
やはり生のまま与えることは危険です。
加熱したものを与えるべきですが、
鶏の骨は加熱することで砕けやすくなり
縦に割れやすくなります。
尖った破片が柴犬の口の中や
胃、食道などの内臓を傷付けてしまい、
最悪の場合、腸閉塞や腹膜炎になってしまう恐れがあります。
与えた後は食後の様子を必ず見るようにしましょう。
注意点③【骨のサイズ】
手羽先を与える際は、
柴犬が丸飲みできるようなサイズは危険です。
噛むことなく丸飲みすると、
喉に引っ掛かったり消化不良を起こしやすくなります。
骨の状態は固すぎずやわらかすぎず、
きちんと噛み砕けて丸飲みできないサイズを選んであげましょう。
まとめ
柴犬が手羽先を食べることは
必要なタンパク源を摂取するだけでなく、
骨に含まれるカルシウムなども摂ることができます。
また、
骨を噛むことで歯や顎が強くなったり、
ストレス発散にもつながります。
このように栄養面や健康面で
さまざまなメリットがありますので、
与え方や食後に注意しながら適切に与えてあげましょう。