人間が食事の際に
栄養バランスを気にするように、
犬の場合でも栄養バランスの整ったフードが数多く売られています。
その栄養素のなかでも
ビタミンCは犬にとって必要なものなのでしょうか?
この記事では犬にとって
ビタミンCはどんな効果があるのか、
ビタミンCとの関係性について詳しく解説していきます。
目次
犬にビタミンCは必要か?
人間はビタミンCを
食事から摂取する方法でしか体内に入れることができません。
しかし、
犬はブドウ糖などを原料にして
ビタミンCを体内で合成し蓄積することができます。
そのため以前は
犬はビタミンCを摂取させる必要がないと言われていました。
しかし、
犬の体内で合成できる量は限られており、
今やビタミンCは摂取した方がいい栄養素として知られるようになりました。
犬が必要とするビタミンCの量と合成できる量は?
犬が1日に必要とするビタミンCの量は
犬の大きさ別で次の通りになります。
- 小型犬500mg
- 中型犬1500mg
- 大型犬3000mg
しかし、
犬が体内で合成できる
ビタミンCの1日の最大量は約60mgといわれています。
そのため、
体内で合成する分では補えていません。
また、
ビタミンCの合成は
年齢を重ねるごとに低下していき、
5歳を過ぎると急激に
合成能力が落ちていくため足りなくなる一方なのです。
犬にとってビタミンCはどんな効果があるか?
必要といわれているビタミンCは
犬にとってどんな効果があるのか以下に挙げました。
- 老化防止
- 免疫力の向上
- コラーゲンの生成
ビタミンCの効果①【老化防止】
ビタミンCを摂取することで
活性酸素による体内の酸化を防ぎ、
老化防止や白内障予防につながります。
また、
腸内環境を整えたり、
糖やアミノ酸、脂質の代謝に効率よく働きかけてくれます。
他にも、
カルシウムの吸収率がを上げる効果もあります。
ビタミンCの効果②【免疫力の向上】
ビタミンCは
体内の免疫力をアップさせ、
白血球の機能を強化してくれます。
そのため、
ストレスやウイルスなどにも効果があり
風邪を引きにくい体を作ります。
ビタミンCの効果③【コラーゲンの生成】
ビタミンCは
コラーゲンを生成する働きがあり、
細胞と細胞を繋ぎ合わせる役割があるため
肌の調子を整えてくれます。
また、
コラーゲンに関連する
体内の関節や歯周病などにも予防効果があります。
ビタミンCが不足するとどうなる?
犬の体内でビタミンCが不足すると
どんなトラブルが起こりやすくなるのか、
以下に挙げてみました。
- 風邪を引きやすくなる
- 関節関連の疾患
- 骨の変形
- 骨折しやすい
- 歯がもろい
- 傷の治りが遅い
- 貧血
- 出血が起こりやすい
- 代謝が悪くなる
犬の健康を守るためにも
フードやサプリメントからビタミンCの摂取を心がけましょう。
もちろん、
必要だからといって過剰に与え過ぎると
軟便や下痢を起こすこともありますので適量を与えるようにしてください。
まとめ
犬がビタミンCを
体内で生成することができても
1日の必要量を満たすことはありません。
そのため、
健康維持のため
積極的に摂ってほしい栄養素の1つです。
体を作っていくためや
風邪予防にもなるため、
子犬から高齢犬まで
どんな成長期にも必要な栄養素といえるでしょう。