年に一度はワクチン接種が
義務付けられているので、
犬のためにもしっかり理解しておくことが必要です。
この記事では、
狂犬病ワクチンの
接種によって起こる
副作用が出るリスクや
その症状について
細かくまとめていきます。
目次
狂犬病ワクチン(予防接種)とは?
- 生ワクチン
- 不活化ワクチン
の2種類があります。
生ワクチンの場合は
病原性を失わせた上で
生きた病原体を接種するものです。
一方で
不活化ワクチンの場合は、
死んだ病原体、あるいは
病原体の一部(病原性のない部分)から
作られるもので、
狂犬病ワクチンは
こちらに該当します。
どちらもワクチンも
毒性を失わせて接種しているのですが、
体には刺激として伝わります。
この刺激によって
副作用を及ぼす可能性があります。
狂犬病ワクチン(予防接種)の副作用は?
狂犬病のワクチンの副作用には
- 軽度
- 中等度
- 重度
3つの程度で
症状が異なります。
狂犬病ワクチンの軽度副作用
軽度の場合には
治療をしないことがほとんどで、
- 下痢・嘔吐
- 食欲不振
- 発熱
- 動きがにぶく、
あまり元気がない様子
などの症状が
予防接種後1~2日で
出ることがあります。
しかし、
嘔吐物や排泄物に
血が混じるような場合には
早急に動物病院で
診察を受けてください。
狂犬病ワクチン中等度副作用
中等度の場合には
症状の度合いによっては
処置が必要かもしれません。
主に蕁麻疹が出るのですが
- 唇
- 目の周り
- 首の回り
などの場所に
赤みや腫れが出やすい
とされています。
治療が必要かどうか
判断できないので、
症状が出たら
病院で診てもらいましょう。
狂犬病ワクチン重度副作用
重度の場合には
アナフィラキシー反応が
引き起こるとされ、
ワクチン接種後
30分以内に発症する場合がほとんどです。
症状としては
- フラフラしている
- 嘔吐
- 蕁麻疹
- 目や唇の腫れ
- 呼吸の異常
などの循環器や皮膚、
呼吸器や粘膜などに
問題が起こるとされています。
この反応は突然起こり、
呼吸困難や意識障害に陥ると
命を落とす危険性もあります。
このような場合には
一刻を争う事態ですので
様子がおかしくなったり、
呼吸が荒くなっている様子が見られたら、
すぐに獣医へ診てもらうことが必要です。
狂犬病ワクチン(予防接種)の副作用の発生率は?
犬のワクチン接種による
アレルギー発症の確率は、
15000分の1と言われています。
その中でも以下に該当する場合に
副作用が出るリスクが高いとされています。
- 年齢が若い
- 小型犬(体重が軽い)
- 去勢・避妊手術をしていない
もちろん、
上記に該当するからといって
すべての犬がアレルギー症状を
起こすわけではありませんし、
該当しない犬が
アレルギーを引き起こすことも
ありますのでご注意ください。
狂犬病ワクチン(予防接種)の副作用が起こる原因は?
ワクチン注射の中には
- 防腐剤
- 病原体
- 免疫賦活剤(アジュバント)
の主に3つが含まれています。
この中の
免疫賦活剤(アジュバント)の成分に、
アルミニウムやホルムアルデヒドなどが
含まれているため、
この成分が犬の体質と合わない場合に、
アレルギーが起こってしまいます。
狂犬病ワクチン(予防接種)で気をつけるべきこと
毎年受けるワクチンを
接種したことで
体調を崩さないようにするために
- ワクチンの接種前
- ワクチンの接種後
の注意点をまとめましたので、
飼い主として気をつけて対処してあげましょう。
ワクチン接種前の注意点
- ワクチン接種の時間は午前中が望ましい
- ストレスをなるべく与えない
- 今までのワクチン接種後に問題はなかったか、気になることは獣医に伝える
- ワクチンを接種する日の体調は優れているか観察しておく
(熱、嘔吐、下痢、妊娠中などではないか)
ワクチン接種後の注意点
- ワクチン接種直後は30分ほど病院で待機しておく
(アナフィラキシー反応が出ないかどうかの確認のため) - ワクチン接種後は出来る限り安静にして過ごす
- シャンプーやトリミングは、ワクチン接種後1週間程度経ってから行うこと
まとめ
狂犬病のワクチン(予防接種)の
副作用について
知識が深まりましたか?
狂犬病はかかってしまうと
恐ろしい病気です。
参考:狂犬病とは何か?【その意味や症状などをわかりやすく解説】
飼い主の義務として
必ず毎年1回は
狂犬病ワクチンの接種を
守りつつ、
それに伴うリスクも理解して
しっかり体調管理してあげましょう。