犬の風邪「ケンネルコフ」とは何か?子犬は特にかかりやすい?【症状などもわかりやすく解説】

「ケンネルコフ」という言葉を聞いたことがありますか?

犬の風邪とも呼ばれ、
子犬がかかりやすい病気としてもよく名前が挙げられます。

 

 

この記事では
犬の風邪「ケンネルコフ」とは何か?
子犬が特にかかりやすい理由や
症状などについてもわかりやすく解説していきます。

犬の風邪「ケンネルコフ」とは何か?

犬の風邪ともいわれる「ケンネルコフ」は
呼吸器の感染症で「伝染性気管気管支炎」とも呼ばれます。

 

ペットショップや保護施設など
犬がたくさん飼育されている場所で
広がりやすい病気とされています。

そのため、英語で
ケンネル(kennel)は「犬の預かり所」
コフ(cough)は「発咳」という意味を持ち、
掛け合わせて「ケンネルコフ」という名が付けられたとされています。

 

感染は
すでに感染した犬との接触や
咳やくしゃみなどによって
口や鼻を経由して体内に入る飛沫感染がほとんどです。

 

犬の風邪「ケンネルコフ」の原因

ケンネルコフの原因となる病原体は

  • 犬パラインフルエンザ
  • 犬アデノウイルスII型
  • 気管支敗血症菌

これらのウイルスや細菌に
単独または混合感染することで発症し、
混合感染すると症状が重くなります。

 

潜伏期間が3~10日間ほどで、
特に免疫力が弱い子犬に発症しやすく、
ペットショップから自宅に迎えた時に注意が必要な病気です。

 

犬の風邪「ケンネルコフ」の症状

ケンネルコフの症状は
主に乾いた咳が中心です。

感染してから約1~2週間は軽い咳がみられます。

 

免疫力の弱い子犬が
混合感染したのち悪化すると、
咳だけにとどまらず次のような症状も出ることがあります。

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 発熱
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 疲労感 など

 

食欲不振は発育不良につながり、
病弱な体質になる原因となってしまいます。

また、
そこから肺炎や呼吸困難を起こし、
最悪の場合は死に至ることもある怖い病気です。

 

犬の風邪「ケンネルコフ」は治療が必要か?

ケンネルコフは通常であれば
10~14日以内には回復してくるでしょう。

しかし、
子犬はまだ体力が安定しなく、
合併症になるほど悪化することもあるため
早めに動物病院へ受診することをおすすめします。

 

もしも獣医師の診察によって
治療が必要となった場合には、
抗生剤や鎮咳剤、気管支拡張剤など症状に合わせた薬を投与します。

症状がひどい場合には
入院するケースもあるため、
風邪だと安易に考えてはいけません。

 

犬の風邪「ケンネルコフ」は予防できるか?

「ケンネルコフ」にはワクチン接種の予防法が有効です。

3種混合、5種混合、7種混合といった
混合ワクチンを接種することで
ウイルスによる感染を抑えることができます。

 

また、まだ抱っこ散歩しか
できないくらいの月齢時は
犬が多く集まるようなところへは
行かないようにすることも
1つの予防法として覚えておきましょう。

 

最後に

犬の風邪「ケンネルコフ」について
どんなことが原因で、
どんな症状が出るのかなど理解できましたか?

 

単なる風邪だと捉えられますが、
免疫力が不十分な6週齢~6ヶ月齢の子犬は
重症化に至りやすいので特に注意が必要です。

 

ケンネルコフにならないためには
他の犬との接し方に気を配ったり、
ワクチンを接種したりするなど予防が大切です。

乾いた咳など疑われる症状が出た場合、
早めに獣医師の診察を受けるようにしましょう。

 

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