犬の分離不安とは何かをご存知ですか?
どういった犬のことを指すのか?
また、
治す方法はあるのでしょうか?
この記事では
犬の分離不安とは何か、
チェックの仕方と
治すためのトレーニング方法についても
詳しく紹介していきます。
目次
犬の分離不安とは?
犬の分離不安とは
飼い主と離れることで極度の不安に陥る症状のことをいいます。
この症状は室内犬に多く見られ、
飼い主に対する依存度が
高ければ高いほどなりやすいとされています。
なぜ犬は分離不安になるのか?
犬が分離不安になる理由は
以下のようなことが原因として挙げられます。
- 飼い主と離れる時間がない
- 留守中のトラウマ
- 社会化不足
- 過剰な褒め方
- 外出帰宅時の過剰な接し方
- 可愛がり過ぎ
- 生活リズムの変化
- 生まれ持った性格(神経質)
- 健康上の問題
普段の生活での愛犬との接し方によって
分離不安にさせてしまったり、
外の環境に慣れていない、
もともとの性格など
その犬によってきっかけはさまざまです。
しかし突然、
分離不安の疑いがあるときは
脳の疾患、甲状腺や副腎など代謝疾患など
何らかの病気の影響も考えられます。
またシニア犬の場合、
加齢によってや認知症と関連している場合もあります。
そのような場合には
かかりつけの獣医師の診察を受けましょう。
犬の分離不安の症状や行動について
犬の分離不安の症状は
飼い主が外出した30分以内に
問題行動を起こすとされています。
分離不安による主な問題行動は
以下のようなことが挙げられます。
- 過剰な吠え
- 不適切な排泄
- 破壊行動
- 嘔吐、下痢
- 自傷行動
犬の不安分離のチェックの仕方
もしかすると
うちの愛犬も分離不安?と悩んでいる方へ。
愛犬が分離不安の傾向ある場合や
すでに分離不安の段階にあるかどうか、
次の項目でチェックしてみましょう。
- 飼い主の膝の上に座ろうとする
- ケージに入ろうとしない
- 飼い主の後を常に追っている
- 飼い主と違う部屋にいると吠える
- ケージに入ると近くにいても鳴く
- 外出の準備をするとソワソワしだす
- 玄関付近に近づくと吠え出す
- 外出中長時間吠え続けている
- トイレの場所以外でわざと排泄する
当てはまる数が多いほど
分離不安の傾向が強いといえます。
犬の分離不安を治すためトレーニング方法
犬の分離不安を治すためには
犬の心理的な安定と学習を促す
行動療法を使ったトレーニングを行います。
愛犬だけでなく、
飼い主もしっかり意思を持って実践しないと
トレーニングの意味がありませんので
強い気持ちで臨んでください。
犬の分離不安の行動療法
分離不安の行動療法は
以下のようなことを実施していく必要があります。
- 常に飼主の意思によって行動する
- 何か行動をせがまれても無視する
- 外出する30分前から無視する
- 外出前お気に入りのおもちゃを置く
- 出かける知らせをしない
- 帰宅後すぐに声をかけない
- 問題行動をしても叱らない
犬の分離不安のトレーニング法
分離不安の行動療法とともに併せて、
トレーニングも行うとさらに効果が期待されます。
トレーニングの実施内容は以下の順に行ってみましょう。
- 家の中で「マテ」と指示し待機させる
- 「マテ」のまま見えないところへ行く
- 吠えずに待機できているか一旦戻る
- もう一度「マテ」の指示を出す
- 「マテ」のまま外に出てすぐに戻る
- 徐々に外にいる時間を延ばしていく
- 繰り返し行い、外出をしてみる
まとめ
犬の分離不安は
飼い主との関係性によって引き起こされてしまうことが多いです。
愛情いっぱいに接することは
もちろん大切なことですが、
お互いの生活を守るためにも
ある程度の距離感を保つことは必要です。
行動療法や
トレーニングが上手くいかない場合は
獣医師や専門家に相談することも検討し
分離不安を解消してあげましょう。