犬が鼻づまりで苦しんでいる。
一体何が原因なのでしょう?
辛そうにしている愛犬を
少しでも楽にしてあげたいですよね。
この記事では
犬の鼻づまりの原因と、
そうなったときの対処法をまとめていきます。
目次
犬の鼻づまりの原因は?
犬の鼻づまりの原因として
主に7つのことが考えられます。
- アレルギー
- 腫瘍(しゅよう)
- 歯周病(ししゅうびょう)
- 副鼻腔炎(ふくびくうえん)
- 異物
- ポリープ
- 年齢によるもの
アレルギーによる犬の鼻づまり
人間と同じく
犬にもアレルギー性鼻炎があり、
その症状のひとつとして
犬の鼻づまりが起こります。
このアレルギー反応を起こす
原因となるもの(アレルゲン)は
- ハウスダスト
- ダニ
- カビ
- 食物
- 植物の花粉
など様々なものがあります。
そのとき出てくる
犬は鼻水の色は透明です。
アレルゲンに過剰に反応し
鼻の粘膜が炎症を起こすことで
犬は鼻づまりになってしまいます。
動物病院で検査も可能なので
アレルゲンの特定ができれば、
治療がしやすくなります。
腫瘍による犬の鼻づまり
鼻の周囲に腫瘍ができると
鼻の穴を塞いでしまうため
犬の鼻づまりが起こります。
ちなみに
犬の鼻の周囲に腫瘍ができた場合
犬は鼻づまりだけではなく
- 頻繁に鼻水が出る
- 鼻血が出る
などの症状がでることがあります。
犬の鼻水のでる頻度や
鼻周辺の状態を確認することで
腫瘍を疑うことができますので
ぜひ確認してあげてください。
※特に長頭種の犬は
腫瘍ができやすい犬種です。
歯周病による犬の鼻づまり
犬も歯周病が進行すると、
上顎から鼻の中へと炎症が及び、
鼻づまりを引き起こすことがあります。
- 虫歯が多い
- 歯茎が赤い
- 口臭がする
などといった症状がある犬が
鼻づまりで苦しんでいる場合は
歯周病が原因の可能性があります。
副鼻腔炎による犬の鼻づまり
鼻の構造の副鼻腔という場所に
ウイルスや細菌が感染したことで
鼻の粘膜が炎症してしまい、
犬の鼻づまりを引き起こします。
もしも犬の鼻水が
黄色く粘度のある
ドロッとした鼻水の場合は
副鼻腔炎がかなり悪化している状態です。
この副鼻腔炎は、
抗生剤や抗炎症剤での治療が
必要となりますので、
早めに動物病院での診察を受けましょう。
異物による犬の鼻づまり
犬の鼻の中に異物が入り込むことで
鼻の粘膜が炎症して腫れ、
犬は鼻づまりを引き起こします。
この時の異物とは
- ティッシュペーパー
- 何かの破片
- 食べ物
など様々なものが考えられます。
犬がくしゃみを連発したり、
鼻をしきりに気にしたりしている場合、
もしかしたら鼻に何か入り込んだかもしれません。
あなたの愛犬の変化を
ぜひあなたが気付いてあげてください。
ポリープによる犬の鼻づまり
犬の鼻の粘膜に
ポリープができることがあります。
炎症が続いて
粘膜が厚くなることで
鼻の中が狭くなり、
犬の鼻づまりの原因となります。
年齢による鼻づまり
犬には、
常に鼻を湿らせておく
分泌腺というものがあります。
ただし年齢を重ねた老犬は
この分泌腺がうまく機能しなくなることがあります。
そのことによって
犬の鼻が乾燥したり、
炎症を起こしたりして
鼻の穴が狭くなることで
犬の鼻づまりを引き起こします。
犬の鼻づまりを治す対処法
犬の鼻づまりを治す
または
楽にしてあげる対処法として
以下の5つのことが挙げられます。
- 鼻水吸引器
- 加湿
- アロマ
- 温める
- ツボマッサージ
鼻水吸引器による犬の鼻づまり対処法
人間の赤ちゃん用の
鼻水吸引器を使って
犬の鼻水を取り除きます。
この方法は、即効性のある
犬の鼻づまりの対処法です。
ただし!
犬が嫌がるようであれば
無理に続けないでください。
かえって傷つけてしまう
可能性がありますので、
様子を見ながら実践してみてください。
加湿による犬の鼻づまり対処法
犬にとって快適な湿度は
基本的に50~60%です。
しかし鼻の乾燥が原因で
鼻づまりを起こしている場合には、
70%ぐらいの湿度にしてあげてください。
そうすることで
犬の鼻の乾燥が無くなり
犬の鼻づまりが改善することがあります。
加湿器を近くに置いたり、
もし加湿器がない場合には、
濡れたタオルを干してあげましょう。
アロマによる犬の鼻づまり対処法
特に
ペパーミント、ユーカリの
エッセンシャルオイルは
犬の鼻の粘膜の腫れを鎮め、
犬の鼻の通りをよくしてくれます。
アロマポットなどを使用したり、
もしアロマポットがない場合には
コップ1杯分にお湯に張り、
オイルを1、2滴垂らしたものを
犬に嗅がせると良いでしょう。
アロマ使用時の注意点
- オイルは原液ではなく必ず薄めて使用
- 長期の連続使用は避ける
- 3ヶ月未満の子犬への使用は避ける
- 犬が臭いを嫌がっていたら使用は避ける
温めによる犬の鼻づまり対処法
温めによる犬の鼻づまり対処法は
完全に鼻づまりが解消出来る、
というわけではありませんが、
鼻づまりを和らげる効果が期待できます。
蒸しタオルを使用して
温めてあげてください。
犬が熱がらない程度の蒸しタオルで
鼻と鼻の周りを拭いてあげることで
鼻づまりが軽減して犬は少し楽になります。
注意点ですが
蒸しタオルを犬にあてる前に
必ず手で触って熱くないことを
確認してから行ってあげてください。
ツボマッサージによる犬の鼻づまり対処法
犬にもツボがあり、
その犬のツボの部分を
優しくマッサージしてあげることで
鼻づまりが解消されることもあります。
- 晴明(せいめい)
- 迎香(げいこう)
- 山根(さんこん)
犬のツボ「晴明(せいめい)」
犬の目頭のすぐ横にあるツボで、
鼻の両脇を鼻先の方向へ指圧します。
犬のツボ「迎香(げいこう)」
犬の鼻の両脇にあるツボです。
鼻の左右を嫌がらない強さで
10秒指圧、離すを繰り返します。
犬のツボ「山根(さんこん)」
犬の鼻の頭と毛の生え際にあるツボです。
このツボから額までを撫でるように
マッサージします。
まとめ
犬が鼻づまりで苦しそうな時、
まず原因を把握してあげてください。
そして原因を把握できた後に
対処法も是非実践してみてください。
その際にこの記事が
少しでもお役に立てば幸いです。
犬の鼻づまりの対処法を実践しても
あまり効果がなかったり、
犬の鼻水が長引くような場合は、
早めに動物病院へ診察を受ける
選択肢をとることをおすすめします。