低血糖症とは何かをご存知ですか?
子犬はどんな時に
低血糖症になってしまうのか?
子犬が低血糖症になると、
どんな症状を引き起こしてしまうのか?
死亡のリスクがある
子犬の低血糖症とは何か?
わかりやすく簡単な言葉で解説していきます。
低血糖症とは何か?
低血糖(ていけっとう)とは
血液中の血糖値が低下してしまうことをいいます。
※血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のことです。
そして
低血糖症(ていけっとうしょう)とは、
その低血糖が原因で、
体に異常が生じる病気のことです。
人間にとっても、犬にとっても、
ブドウ糖(血糖)は体を動かすために
とても大切なエネルギー源です。
そのブドウ糖が急激に減り
低血糖症にかかってしまうと
体が正常な活動を維持することが
できなくなる可能性が高まります。
そして最悪の場合、
この低血糖症は生物の命さえも奪い去る。
特に犬の場合は
生後3ヶ月頃までの子犬の時期に
この低血糖症にかかりやすいとされています。
なぜ子犬は低血糖症になりやすいのか?
子犬が低血糖症になりやすい理由は
エネルギー源となるブドウ糖を
一定に保つための体の発達がまだ未熟なためです。
ブドウ糖を一定に保つためには
肝臓がその働きをしてくれますが、
成犬に比べると子犬は極端に肝臓機能が低いのです。
では、どのようなことが原因で
子犬は低血糖症になってしまうのでしょうか?
子犬が低血糖症になる原因
子犬が低血糖症になる原因として
主に以下の4つのことが挙げられます。
- 空腹
- 体の冷え
- 先天的な肝疾患
- 寄生虫やウイルス性の腸疾患
飼い主として日常生活の中でできることは
子犬を空腹にしないように
長時間食事が取れない状況にしないこと、
そして、子犬の体が冷えないように
部屋の温度を調整してあげることです。
特に注意すべきは食事面です。
子犬の血糖値を維持するために
日々の食事を気にかける意識が大切です。
子犬の栄養補給については
食事からの糖分吸収が主となっているため、
こまめな食事の時間が必要です。
離乳できていない子犬では、
3時間ミルクを飲まないだけで
低血糖症を起こすこともあります。
また、たとえ離乳した子犬でも
6時間程度食事をしなかっただけで
低血糖症を起こした例もあります。
子犬を飼っている愛犬家の方。
食事の間隔には十分注意していきましょう。
子犬が低血糖症になるとどんな症状になるのか?
子犬が低血糖症を引き起こすと
どのような症状になってしまうのか?
子犬の低血糖症の症状として
以下のような状態が挙げられます。
- ぐったりする
- ふらつく
- 体温が低くなる
- 呼びかけに反応しない
- 痙攣を起こす
- 意識がなくなる
意識がなくなっているときは大変危険な状態です。
数分後には死に至る場合もあるため、
一刻も早く対処する必要があります。
子犬の低血糖症の対処法
子犬に低血糖症の疑いがある場合は、
なるべく早めに動物病院で受診しましょう。
とくに子犬の時期は
少しでも犬の体に異常がありそうならば
自分で判断せずに、まずは
動物病院等へ連れていくことをおすすめします。
子犬の低血糖症は
死亡リスクがある危険な病気です。
一刻をあらそう緊急事態の場合は
自宅でできる応急処置等などをする必要もあります。
自分で判断せずに、
まず獣医さんに電話などで確認して
落ち着いて指示にしたがうようにしましょう。
最後に
子犬の低血糖症について
なるべくわかりやすく、簡単な言葉で解説しました。
少しでも愛犬家のあなたの役に立てばうれしいです。
子犬の時期は免疫力が特に低いため、
飼い主の食事管理や部屋の温度調整などが必要です。
飼い主がしっかり気を付けていれば
低血糖症から子犬を防げる可能性が高まります。
正しい知識を身につけて
新しい家族として迎えた子犬を
低血糖症から守っていきましょう。