
犬に豆腐を食べさせてもOK?
結論からいいますと、
食べさせてもOKです!
しかし、
犬はタンパク質を必要とする動物ですが
豆腐のような植物性のタンパク質も
犬にとって必要な栄養素なのでしょうか?
この記事では
犬に豆腐を与えるメリットや
そのときの注意点についても
詳しく解説していきます。
目次
犬にとって豆腐は必要な食材なの?
冒頭でもお伝えしましたが、
犬に豆腐を与えることはOKです。
豆腐の主原料は大豆です。
大豆は「畑のお肉」と呼ばれるほど
栄養価が高くヘルシーなものとして
日本人の食生活に欠かせないものとなっています。
豆類は食物繊維が多いため
犬の体内では消化しにくいのですが、
豆腐は大豆の搾り汁を固めた物なので
消化しやすいです。
また、
犬に必要とされるタンパク質以外にも
健康に役立つ栄養素が
豊富に含まれているので、
犬にとっても優れた食品といえます。
犬に豆腐を与えるメリット
犬に豆腐を与えるメリットは
バランスの摂れた栄養素にあります。
豆腐に含まれる栄養素には
以下のようなものが挙げられます。
- タンパク質
- サポニン
- イソフラボン
- オリゴ糖
- カルシウム
- 不飽和脂肪酸
豆腐のメリット①【タンパク質】
タンパク質は
犬の体そのものを作る栄養素として
非常に大切なものです。
植物性タンパク質の中でも
9種類の必須アミノ酸が含まれているため、
豆腐は質のいいタンパク質で
犬の毛艶を保つ効果があります。
豆腐のメリット②【サポニン】
豆腐に含まれるサポニンは
- アミノ酸
- 脂肪酸
- ブドウ糖
この3つからできており、
強力な抗酸化作用を持ちます。
アンチエイジングとして知られていますが
血中のコレステロールなどを洗い流したり、
犬の動脈硬化予防や
犬の肝機能を保護したりする効果もあります。
豆腐のメリット③【イソフラボン】
イソフラボンには
犬の骨粗鬆症や循環器系疾患の
予防効果があるといわれています。
また最近では
犬のがん予防の効果も期待され、
健康維持に役立つ栄養素として
注目されています。
豆腐のメリット④【オリゴ糖】
オリゴ糖は
ビフィズス菌をはじめとする
犬の腸内の善玉菌の栄養分となります。
犬の便通改善や
悪玉菌を抑制させる効果があります。
豆腐のメリット⑤【カルシウム】
カルシウムは
犬の歯や犬の骨を丈夫にするだけでなく、
犬の神経や犬の筋肉の動きを
スムーズにする役割もあります。
豆腐の中でも木綿豆腐の方が
カルシウムの含有量は多いです。
豆腐のメリット⑥【不飽和脂肪酸】
大豆に含まれている脂肪のうち
80%が健康に良いとされる不飽和脂肪酸です。
n-3系とn-6系がバランスよく含まれ、
犬のアレルギーを抑制する効果や
犬のコレステロール値を下げる効果があります。
犬に豆腐を与える時の注意点
犬に豆腐を与える時の注意点は
主に3つ挙げられます。
- 与えすぎないこと
- アレルギーに注意すること
- 尿路や腎臓疾患のある犬は控えること
注意点①【与えすぎない】
豆腐は水分を多く含んでいるため、
犬に与えすぎると軟便や下痢を
起こしてしまうことがあります。
また、冷たいまま犬に豆腐を与えると
お腹を壊す原因になるので注意が必要です。
注意点②【アレルギーに注意する】
犬は、大豆成分に対して
アレルギーを持っていることがあります。
そのため、
最初は少量を食べさせてから
徐々に量を増やしていきましょう。
アレルギー症状として
犬に以下のような症状がでることがあります。
- 下痢や嘔吐
- 元気がない
- 皮膚の痒み
- 目の充血
愛犬のいつもと違う様子に気づいた場合には
すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
もともと大豆耐性を持たない
アレルギーが起こりやすい犬種は
すでにわかっており、
- アイリッシュセッター
- シベリアンハスキー
- シャーペイ
この3種は特に注意が必要です。
注意点③【尿路や腎臓疾患のある犬】
尿路の病気や
腎臓疾患のある犬の場合は
豆腐の摂取は控えましょう。
豆腐にはマグネシウムや
リンが多く含まれます。
それらを主成分とする
ストルバイト結石を患っている犬に
この豆腐を与えてしまうと、
症状を悪化させてしまう危険があります。
「どうしても犬に豆腐を食べさせたい!」
という愛犬家は世界にいないと思いますが
もしもそういう人がいるのであれば、
獣医師に相談してから与えるようにしてください。
まとめ
犬に豆腐を食べさせることは
健康維持に大きく役立ちます。
良質な脂質に
高タンパク低カロリーで
ダイエット中の犬でも食べられます。
特に木綿豆腐のほうが
タンパク質やカルシウムが多いのでおすすめです。
豆類の中では加工してあるため
消化にも良く食べやすいのですが
与えすぎには注意してください。