犬の粗相に悩まされる飼い主も多いかと思います。
気を引きたくてわざとやっているのか、
それとも本能的なもので仕方がないのか、
その行動には理由があるのでしょうか?
この記事では
犬が粗相する理由と
その対応策について詳しく解説していきます。
目次
犬が粗相する理由
まず「粗相」とは、
決められた場所以外で
オシッコやウンチをしてしまうことをいいます。
飼い主からしてみれば
「あっ!失敗した」と思われるかもしれません。
しかし、
それは本当に失敗なのでしょうか?
もしかすると、
犬にとっては失敗ではないかもしれません。
犬が粗相する理由は主6つ挙げられます。
- トイレの場所をわかっていない
- トイレでしてはいけないと勘違い
- トイレが汚れている
- 粗相のニオイがする
- 構ってほしい
- 病気
理由①【トイレの場所をわかっていない】
トイレの場所をしっかり認識できていないと
粗相するのは当然です。
トイレトレーニングを始めて
トレーの上で出来たと思っても
まだ場所がわかっていないで排泄している事もあります。
また、
トイレトレーを置く位置がハウスに近いと
犬の習性上排泄をしたがらないため、
教えても排泄しないことがあります。
理由②【トイレでしてはいけないと勘違い】
犬がトイレの場所でしても
トレーからはみ出して排泄しまうことがあると思います。
その時に怒ってしまうと、
犬はトレーの上でしてはいけないんだと勘違いしてしまいます。
そうすると別のところで排泄せざるを得なくなります。
理由③【トイレが汚れている】
犬はきれい好きな動物です。
トイレが汚れたままになっていたら
同じ所でしたくないと思う気持ちは人間も犬も一緒です。
そのため、
トイレが汚くて排泄するスペースがないから別の場所に排泄をします。
理由④【粗相のニオイがする】
前に粗相をしてしまった場所に
その匂い残っていると、
犬がその場所をトイレだと勘違いして
繰り返し同じ場所で粗相をしてしまいます。
理由⑤【構ってほしい】
以前に粗相をしてしまったとき、
飼い主に声をかけてくれたことが嬉しくて
粗相すれば構ってもらえると思いわざとすることがあります。
また、
何らかのストレスが原因で
飼い主を困らせようと問題行動走る場合もあります。
理由⑥【病気】
何らかの病気が原因で頻尿になり、
排泄が間に合わなくて粗相をしてしまうこともあります。
頻尿になりやすい病気は以下の通りです。
- 膀胱炎
- 尿石症
- 糖尿病
- 腎臓病 など
犬の粗相の対応策
犬の粗相の原因がわかったところで
次はその原因に対する対応策を行う必要があります。
粗相をする理由別に対応策をまとめました。
対応策①【トイレの場所をわかっていない】
トイレの場所を認識していない場合は
まずハウスとトイレは違うところに置き、
別の空間としてしっかり区別できるように
トイレトレーニングを一から始めましょう。
対応策②【トイレでしてはいけないと勘違い】
トイレの場所であるのに
してはいけないと勘違いしている場合は
もう一度トイレトレーニングをやり直す必要があります。
もしもトイレの場所で排泄できたら大げさに褒めてあげましょう。
ここで注意してもらいたいのは
トイレからはみ出して排泄しても怒らず褒めてあげてください。
対応策③【トイレが汚れている】
トイレの場所は常に清潔を保つように
飼い主はこまめにチェックしてあげましょう。
1回でも排泄していたらシートを変えてあげてください。
もし長時間外出する場合は
トイレトレーを2つセットしておくと安心でしょう。
対応策④【粗相のニオイがする】
粗相のニオイは人間が感じていなくとも
優れた嗅覚を持つ犬にはそのニオイが感じ取れます。
念入りに掃除をしたり、
洗濯できるものは洗うようにしましょう。
掃除などをしても
繰り返し同じ場所で排泄する場合、
犬の嫌いな匂いで寄りつかせないようにすると効果的です。
対応策⑤【構ってほしい】
飼い主の気を引きたかったり
構ってもらうために粗相している場合、
犬が粗相をしても目を合わせたり
声を出したりはせず、
無視したまま黙々と片付けましょう。
そうすることで、
粗相しても構ってもらえるわけではない
ということを分からせます。
また、
何らかのストレスが原因であれば
犬と一緒に過ごす時間を見直すようにし、
まずは散歩やコミュニケーションの時間を増やしてみましょう。
対応策⑥【病気】
以前と比べて頻尿になったなど、
何らかの病気が疑われるようであれば
血液検査や尿検査などを動物病院で行いましょう。
まとめ
粗相は
飼い主が失敗したと思っていても
犬自身は失敗とは思っていません。
トイレの場所がわからなかったり、
トイレ環境がよくなかったり、
飼い主に構ってもらいたかったりと、
犬なりの理由があって別の場所で排泄してます。
その理由をしっかり突き止め
対応策を行っていけば、
犬にとっても飼い主にとっても
気持ちよく過ごしていくことができ、
また信頼関係も築いていけることでしょう。