犬の病気の一種である「メラノーマ」を聞いたことがありますか?
別名「ほくろのがん」とも言われています。
それはどういった症状なのでしょうか?
治療はすぐに必要なのでしょうか?
この記事では
犬のメラノーマ(ほくろのがん)について
わかりやすく簡単な言葉で解説していきます。
犬のメラノーマ(ほくろのがん)とは何か?
メラノーマは
黒色腫とも言われる犬の皮膚腫瘍で、
色素(メラニン)を作る細胞のメラノサイトが癌化したものです。
別名「ほくろのがん」ともいわれ、
大きさが0.5㎝〜2㎝ほどと
目立たない黒点のようなものからそう呼ばれます。
※犬のメラニン色素の量によっては茶色や淡い灰色になることもあります。
メラノーマは見た目で良性か悪性かを判断することができません。
毛の生えている部分にできたしこりは
比較的良性が多いとされていますが、
口の粘膜や舌、爪などに発生したものは悪性になりやすいことが多いです。
人間より発症率が何倍も高く
腫瘍は急速に大きくなり、
リンパ節や肺などに転移することや
再発を繰り返すなど完治が難しい病気とも言われています。
犬のメラノーマ(ほくろのがん)の原因
犬がメラノーマになる原因ははっきりとわかっていません。
メスよりもオスに多くなる傾向にあり、
特に中高齢犬になりやすい病気です。
正確な診断は病理検査を行います。
それに加えて、
周辺のリンパ節の触診や
胸部のレントゲン検査を行い、
他に転移がないかも診断します。
犬のメラノーマ(ほくろのがん)の症状
メラノーマの腫瘍は黒っぽく、
皮膚と粘膜の接合した部分に多く発生しやすいとされています。
- 口腔内の粘膜
- 舌
- 眼瞼部
- 眼球
- 指先など
発生した部分によって
症状は異なりますが、
口腔内にできると
口臭やよだれが多く出たり、
時には口から出血することもあります。
犬のメラノーマ(ほくろのがん)の治療法
メラノーマの治療法は
腫瘍周辺を正常組織ごと摘出する外科手術が一般的です。
正常な場所も取り除くのは
転移や再発を防止するためです。
また、
腫瘍が骨にまで影響している場合は
骨ごと切除する必要があります。
腫瘍部位などによって摘出が難しい場合、
放射線療法を行う治療法もあります。
進行が速い病気なため早期治療が必要です。
また、
短期間での再発も多く、
術後の経過や定期的な検査がその後も重要となります。
最後に
メラノーマは
発症原因がわかっていないため、
予防することが困難だといわれています。
しかし、
早期発見・早期治療が犬の命を守ることに繋がります。
日頃からスキンシップを兼ねて
愛犬の体を触ってチェックしたり、
健康診断を受けるなどして対策を行いましょう。