
犬がほうれん草を食べると危険?
もしも、
犬にほうれん草を食べさせる時、
生のままでもいいのでしょうか?
それとも加熱したものがいいのでしょうか?
この記事では
犬はほうれん草を食べてもいいのか?
犬にほうれん草を与えるメリットや
そのときの注意点などについても、
わかりやすく解説していきます。
目次
犬にとっても、ほうれん草は栄養満点!
結論からいうと
犬にほうれん草を食べさせても大丈夫です。
「鉄分」がほうれん草の
代表的な栄養素といえますが
ほうれん草には、鉄分以外にも
様々な栄養素が多く含まれています。
ほうれん草は
犬にとっても価値のある野菜なのです。
しかし、
いくら栄養が豊富といっても
犬に与えすぎてしまうと
犬の胃腸に負担をかけてしまいます。
適切な量を見極めて与えることで
犬の体にとっての健康食材となるのです。
犬にほうれん草を与えるメリットとは?
犬にほうれん草を与えるメリットは
その優れた栄養成分にあるでしょう。
ほうれん草に含まれる
主な栄養素は以下の6つです。
- 鉄分
- βカロチン
- カリウム
- マグネシウム
- ビタミンK
- ビタミンC
ほうれん草のメリット①【鉄分】
ほうれん草に含まれる鉄分は
非ヘム鉄とされ、
ビタミンCや消化酵素
と一緒に摂取することで
犬の体の中に吸収されていきます。
赤血球をつくる材料になりますので
摂取することで犬の貧血予防になります。
ほうれん草のメリット②【βカロチン】
Bカロチンには抗酸化作用があるため
活性酸素の働きを抑制し、
老化防止やがんの予防に効果があります。
ほうれん草のメリット③【カリウム】
カリウムには
犬の体内に取り過ぎた塩分を排出する役割や
利尿作用、血圧を下げる効果があります。
ほうれん草のメリット④【マグネシウム】
犬はマグネシウムを摂取することで
歯や骨の強化、安定につながります。
犬にとってマグネシウムは、
重要な栄養素のひとつです。
ほうれん草のメリット⑤【ビタミンK】
ビタミンKには
骨からカルシウムが溶け出すのを
防ぐ効果があります。
犬の骨粗しょう症や
骨折の予防に効果があります。
ほうれん草のメリット⑥【ビタミンC】
ビタミンCは犬の体の免疫力が高め、
感染症の予防や風邪予防にも効果を発揮します。
基本的に犬は体内で
ビタミンCを生成することができますが、
免疫力が落ちている犬や老犬などの場合は
生成する量が減っていきますので
積極的に摂取しても問題ありません。
犬にほうれん草を与える時の注意点とは?
犬にほうれん草を与えることは
健康的な体作りに大きく役立ちます。
しかし、
ほうれん草の与え方によっては
健康被害に遭うこともありますので
3つの注意点を守るようにしましょう。
- ほうれん草に含まれるシュウ酸
- ほうれん草を与える形状
- ほうれん草を与える量
ほうれん草の注意点①【シュウ酸】
犬にほうれん草を与える際、
ほうれん草のアクの中に含まれる
「シュウ酸」は
極力減らしてから食べさせないと
尿路結石症になる場合があります。
シュウ酸を減らすためには
以下のようなことを行いましょう。
- 生では与えず茹でる(レンジ加熱×)
- カルシウムを含む食品と食べる
- 食後はたっぷりと水を飲ませる
シュウ酸は水に溶けやすい性質があるので
茹でた後に水にさらしておけば
過剰に心配する必要はありません。
尿路結石症とは?
尿路結石症とは
尿道に結晶化した石が詰まってしまうことで
犬のおしっこが出にくくなったり
おしっこをするときに激しい痛みを伴う病気です。
この病気にかかりやすい犬種もわかっており
- ミニチュアシュナウザー
- ミニチュアプードル
- ヨークシャテリアなど
上記の犬種挙げられますので
特に注意が必要です。
ほうれん草の注意点②【与える形状】
犬へほうれん草を与えるときの形状は
消化に良くしてあげることが大切です。
包丁で細かく刻んだり、
ミキサーなどでドロドロにするなどしてから
犬にほうれん草を与えるようにしましょう。
ほうれん草の注意点③【与える量】
ほうれん草を与える量の目安は
その犬によってさまざまです。
だいたいの目安としては
3kgの小型犬で10g程度、
8kgの中型犬で30g程度です。
しかし、
この目安量より少なくても
消化不良で便が緩くなったり
下痢や嘔吐を引き起こす場合があります。
まず初めて与える時には極少量からにして、
異変がないか様子を見るようにしましょう。
特に問題なく食べることができれば
少しずつ量を増やしながら与えてみましょう。
まとめ
犬にほうれん草を与えることはOKですが、
健康的にそして安心して食べるためには
「シュウ酸」を取り除くことが必要です。
シュウ酸は加熱によって
無くなるものではありません。
水によって溶けだすものなので
必ず茹でて、水に浸してから
犬にほうれん草を与えるようにしましょう。
また、カルシウムを含むのりや
わかめなどの海藻類と一緒に食べると
栄養の吸収率もグッと上がるのでおすすめです。