犬が水を飲まない。
なぜ犬は水を飲みたがらないのでしょうか?
この記事では
犬が水を飲みたがらない原因や
飲まない時の対応策について
詳しく解説していきます。
目次
犬が水を飲まない【その原因とは?】
犬の体内は
60~70%が水分からできているため、
水は必要不可欠なものです。
水を飲まないままでいると
体の水分が減っていって
脱水症状を引き起こし、
命を危険にさらすことさえあります。
もしも犬が水を飲まない場合には
しっかりその原因を突き止めて、
必要な水分量を補給することが大切です。
犬が水を飲まない原因は
主に7つのこと考えられます。
- 排泄環境によるもの
- 水や水入れ容器によるもの
- 運動や気温の変化
- 食べ物で水分を摂っている
- 高齢によるもの
- 外傷などで体が痛いとき
- 内臓の病気や口腔内の炎症
犬が水を飲まない原因①【排泄環境】
室内で飼われている犬の場合、
外でしか排出できない状態にあると
排泄するのを我慢するために
水を飲まなくなることがあります。
犬が水を飲まない原因②【水や容器】
水が新鮮でなかった場合に
飲まないことがあります。
また、
水を入れる容器が原因となることもあります。
汚れていたり、
容器についたニオイであったり、
容器の深さや置かれる位置によっても
飲みたがらなくなることがあるのです。
犬が水を飲まない原因③【運動や気温】
運動量が少ないと
犬の発汗量も少なくなるため
水を飲む量が減ったりします。
また、
夏の暑い時期に夏バテになって
食欲がなくなるとともに
水分も摂りずらくなったり、
冬場の寒い時期でも
水分量が減ることもあります。
犬が水を飲まない原因④【食べ物】
ウエットフードや手作りフード、
おやつなどに野菜や果物を与えている場合、
食べ物から水分を摂っているため
あまり水分を欲さず水分量が減ることがあります。
特に食事のメインとなるドライフードを
ウエットフードに変えたりすると
急に水を飲む量が減ったりします。
犬が水を飲まない原因⑤【高齢】
犬が年取って新陳代謝が低下すると、
発汗量や尿量が減り、
飲む水の量が少なくなります。
また、体力がなくなり
あまり運動をしなくなると同様のことがいえます。
犬が水を飲まない原因⑥【体が痛い】
水を飲む体勢が
体を痛めていて辛い場合に
犬は水を飲みたがらなくなることがあります。
犬の体を痛めている原因は
- 椎間板ヘルニア
- 関節炎
- 変形脊椎症
- 膝蓋骨脱臼
- 骨折 など
さまざまな症状が考えられます。
水を飲まない他にも
歩き方や散歩を嫌がるなど
普段と様子が違う場合には
体を痛めている可能性があります。
犬が水を飲まない原因⑦【病気や炎症】
犬が何かしらの病気にかかり
水分量が減ってしまうことがあります。
感染症や胃腸炎だけでなく、
泌尿器系、肝臓、すい臓など内臓の病気の疑いもあります。
このような場合、
水分が摂れないだけでなく
食欲不振や下痢、嘔吐、発熱などの症状も
併せて見られることがあるので
注意深く様子を観察しましょう。
また、
歯周病、口内炎、舌炎など
口腔内に異常があると
食べたり飲んだりすることを避けるようになります。
口の中も歯磨きと共に日頃からチェックするようにしましょう。
水を飲まない犬への対応策について
犬が水を飲まない場合、
そのままにしておくのは危険です。
犬は体内の15%水分量を失うと
命に落とすこともあるため、
水分摂取はとても大切です。
水を飲まない、
飲めなくなってしまった原因を知ることや
原因がはっきりしない場合でも
水分を摂れるように何かしらの対応が必要となります。
犬が水を飲まない時に飼い主ができること
犬が水を飲まない時、
飼い主ができる対応策は
次のようなことが挙げられます。
- 室内にトイレの場所を設置する
- 常に清潔な水を用意する
- 飲み水の容器を変える
- 飲み水の位置や高さを変える
- 運動量を増やす
- 室内の温度を適温にする
- ドライフードにぬるま湯をかける
- 水分多めの野菜や果物を適量与える
- ペット用飲料や犬用ミルクを与える
- 飲み水に香りや出汁を加える
- ウェットフードに変える
まとめ
犬が水を飲まないのには必ず原因があります。
飲めるように手助けしないと
脱水症状を引き起こし命にかかわることもあるのです。
もしも水が飲めない場合には
水分として他の物から取り入れるように
工夫してあげましょう。
また、
愛犬が普段の生活のなかで
どのくらいの水を飲んでいるのか、
必要な水分はどのくらいか、
ある程度把握しておくことで
いち早く異変に気が付くことができ、
今後の健康維持に大きく役立てることができるでしょう。