犬のよだれが止まらない!
ぽたぽたとよだれを垂らすのには
何か理由があるのでしょうか?
この記事では
犬のよだれが止まらない原因と
犬のよだれと病気の関連性について
詳しくまとめていきます。
目次
犬のよだれの意味とは?
よだれを垂らすことは
どんな犬にも見られることです。
犬は人間よりも多くよだれが出ます。
犬にとってよだれは、
様々な役割を果たす重要な機能の1つなのです。
犬のよだれは、犬にとって
以下のようなメリットがあるとされています。
- 口の中を清潔に保つ
- 食事を胃の中へスムーズに運ぶ
- 体温調節 など
しかし、
いつもと違い異常なまでによだれが出て
ぽたぽたと止まらないような様子のときは
正常のよだれとは違う可能性があります。
犬のよだれが止まらない!その原因とは?
いつもの様子と比べて量が多く
犬のよだれが止まらない場合に
どんなことが原因として考えられるのか、
以下に挙げてみました。
- 緊張や恐怖を感じているとき
- 暑いとき
- ステロイド剤の副作用
犬のよだれが止まらない原因①【緊張や恐怖】
犬は緊張や恐怖などを感じることで
よだれを垂らすことがあります。
- 初めて行く場所
- 病院
- 車(車酔い)
- 雷 など
見慣れぬ環境に緊張したり、
病院や雷などで恐怖を感じたことがあり
苦手意識がある場合に
たくさんのよだれが出てしまうことがあります。
それら状況から離れたときに
犬のよだれが治まる場合は
精神的なものが原因である可能性が高いです。
犬のよだれが止まらない原因②【暑い】
犬は暑さを感じて
よだれを垂らすことがあります。
犬には人間のような汗腺がないため
汗をかいて体温を下げることができません。
そのため、
パンティングという「ハァハァ」と
荒い呼吸をしながら舌を出し、
唾液を蒸発させることで体温を下げます。
特に体温調節が苦手な体質とされる
ブルドッグのような短頭種は
他の犬種よりも多くよだれが出ます。
犬のよだれが止まらない原因③【ステロイド剤の副作用】
皮膚炎や腫瘍ができたときなど
さまざまなことが原因としてありますが、
処方されたステロイド剤の副作用によって
よだれが出やすくなることがあります。
ステロイド剤は食欲増進などの副作用があり
美味しそうな物を見ると食欲が刺激され、
通常よりも多くよだれが分泌されます。
犬のよだれが止まらないとき、病気の可能性は?
犬のよだれがぽたぽたと止まらず
長期的に続く場合や
他の症状が出ている場合には
病気が関係していることもあります。
- 口腔内の疾患
- 消化器系の疾患
- 熱中症
- てんかん
- 中毒症状
犬のよだれと病気の関連①口腔内の疾患
犬の口の中で
口内炎や歯肉炎・歯周病などの
炎症が起きている場合に
よだれが多く出ることがあります。
このような時、
以下の様子も同時に確かめましょう。
- 口臭があるか
- 食欲の有無
- 硬い物を噛めるか
- 噛むのを痛そうにしていないか
食欲が落ちて栄養状態が悪くなると
口腔内の炎症は悪化しやすいため、
早めに病院で診察を受けましょう。
犬のよだれと病気の関連②消化器系の疾患
犬がしきりに口元を気にして触ったり
地面に顔をこすりつけるようであれば
歯と歯茎の間に何かが詰まっていたり、
異物を飲み込んでしまったり、
食道に何かを詰まらせているかもしれません。
詰まった物が気になったり、
取り除こう、吐き出そうとすることで
自然とよだれが多く出てきます。
また、
食後すぐに激しい運動をすると
胃にガスが溜まり、
胃が捻れてしまう胃捻転を起こして
よだれが大量に出ることもあります。
どちらの場合にも
よだれだけでなく、
元気がなかったり嘔吐する場合などには
早急に動物病院へ連れて行きましょう。
犬のよだれと病気の関連③熱中症
犬は暑さに弱い動物です。
特に真夏や雨上がりで湿気が多く
気温が高い日などは熱中症に注意が必要です。
よだれを大量に流し
ぐったりしている様子でしたら、
熱中症の可能性がありますので
体を冷やしながら動物病院へ受診しましょう。
犬のよだれと病気の関連④てんかん
よだれが白く泡状のもので
痙攣を起こしている場合には
てんかんの発作症状だと考えられます。
通常てんかんの発作は
長くて2~3分で治まり、
その後は元気な様子を見せます。
もしもそれ以上痙攣が続くようであれば、
すぐにかかりつけの獣医師に見せに行きましょう。
犬のよだれと病気の関連⑤中毒症状
犬が中毒症状を引き起こす
食べてはいけない物を口にした場合に
大量のよだれや下痢、嘔吐することがあります。
さらに中毒症状が悪化すると
痙攣や発熱も伴うこともあります。
犬が食べてはいけない物を知り、
もし万が一食べてしまった時には
早急な対応が必要となります。
まとめ
犬のよだれが止まらない、
ぽたぽたと大量に出ている場合は
何かしらの体調不良を表すサインです。
よだれが大量に出る原因がわかれば
対処することも可能ですが、
病気が原因の場合には獣医師の診察が必要となるでしょう。
日頃から犬のよだれの
- 量
- ニオイ
- どんなときに出やすいか
などの健康な時の様子を知っておき、
すぐにその変化に気が付けるように観察しておきましょう。